ニホンイシガメ
学名:Mauremys japonica (Temminck & Schlegel, 1833)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 日本の固有種で,古くからよく知られたカメであり,クサガメよりきれいな流れにすむことが多いため,護岸工事などにより水質の悪化がすすむと本来の生息地が脅かされるおそれがある。また商業目的のためのペットとしての採集も個体数の減少につながっている。 |
---|---|
分類・形態 | よく混同されるクサガメとは本種の方が背甲の後縁部が鋸歯状に切れ込み,中央に1本の不連続なうねがあること,背甲は褐色で黄土色がかっていることが多く,腹甲は一様に黒色を呈しており,またクサガメの雌では側頭部から頸部にかけて黄色い縦条があることでも区別できる。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州,四国,九州。離島では佐渡,隠岐,見島,壱岐,対馬,五島列島など |
生活史・生態・生息地 | 河川の上・中流域,山間部の池沼および水田で見られる。時にクサガメと同所的に見られることもあるが,本種の方が遊泳力が高く,雄で ,雌で 以上の水温で活動できるため,より流れの速い場所で生活できる。春と秋に水中で交尾し,5月下旬~8月上旬に河川敷内の砂地などに1~12卵を産み,これを年に1~2回繰り返す。孵化した幼体はもともとは「銭亀」と呼ばれていたが,近年この名でペットとして販売されているのは,ほとんどクサガメの子である。雑食性で実にさまざまな食物を摂食する。 |
法令などの指定状況 | 地域指定(山口県萩市見島)の国の天然記念物 |
生息環境 |
|
執筆者 | (橋元) |