アカウミガメ
学名:Caretta caretta (Linnaeus, 1758)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 福岡県内で本種が確認されているのはほとんどが産卵のために上陸した記録からであり,その地域は響灘や玄界灘に面した砂浜に限られる。中でも比較的よく調査されているのは北九州市若松区の脇田海岸,岡垣町の三里松原,津屋崎町の恋の浦海岸である。ほかにも11の海岸から記録はあるが,正確な産卵数や孵化数などはほとんど記録されていない。これらの多くの地域で共通している最大の問題は四輪駆動車などでの浜辺への乗り入れ,およびそれに付随するゴミの問題である。すなわち,四輪駆動車の轍や放置されたゴミなどは孵化後に海中へ移動する稚ガメの進路妨害となる。また稚ガメの進路には光が関係しているため,夜間のヘッドライトなども進路方向を狂わせる要因にもなる。ほかに関門海峡や周防灘方面でも漂着記録はあるが,産卵の記録はない。 |
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分類・形態 | 本属はアカウミガメ1種で構成される。甲長70~100 。海洋生活に適したオール状の四肢をもつことで,ほかのヌマガメ類と間違うことはない。 |
分布情報 | MAP |
分布(国内) | 太平洋,大西洋,インド洋の熱帯から温帯域,および地中海に生息する。 |
生活史・生態・生息地 | 産卵期は5月から7月にかけてで,県内の産卵記録も6月が多い。産卵数は一度に100 ~150 個ほどでピンポン球状をしている。雌は1シーズンに数回(最高6回)産卵を繰り返す。孵化するまでは50~70日ほどかかり,これは温度によって左右される。 |
法令などの指定状況 | 地域指定(静岡県榛原郡御前崎町,徳島県海部郡日和佐町)の国の天然記念物および阿南市椿町蒲生田(徳島県),宮崎市から高鍋町まで(宮崎県)の県指定の天然記念物 |
生息環境 |
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執筆者 | (橋元) |