福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

チュウサギ

学名:Egretta intermedia intermedia (Wagler, 1829)

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

分類群 鳥類
目名 コウノトリ目
科名 サギ科 Ardeidae
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
環境省カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由
東日本では生息数がごく少ないとされているが,県内では山間部を除くほぼ全域で,夏鳥として比較的容易に観察できる。干潟や河口,河川にはあまり出現せず,開けた農耕地に好んで生息するが,大きな群れは形成しない。準絶滅危惧種(環境庁)であるが,有害鳥獣駆除の対象種となっている。
分類・形態
全長63~72cm。全身白く足は黒い。嘴は黄色で先端部が黒い。繁殖期には,眼先が顕著な黄色の婚姻色となる。
分布情報 MAP
分布(県外)
九州各県,四国,本州で繁殖する。宮崎や鹿児島では越冬する。
分布(国内)
朝鮮半島,中国,東南アジア,オーストラリア,インド,アフリカに分布
生活史・生態・生息地
農耕地で小型の昆虫類や両生類・爬虫類を捕食する。秋から冬にかけて,昼間はあまり混群を形成しないサギ類と,同じねぐらを利用する。北九州市曽根新田には,護岸堤防内のブッシュに小規模ねぐらが存在して,飛来した就塒群は,干潮時に一旦干潟に下りる。通常は干潟を利用しない本種も,この時期はほかの種とともに干潟に下りて,日暮れとともに本ねぐらへ移動する。本種はアオサギよりは遅く,4月下旬にはゴイサギ,アマサギ,ダイサギ,コサギと一緒に巣造りを始め,3~5卵を雄雌交代で抱卵する。雛はダイサギに類似するが,口角が眼の後方を越えないので容易に識別できる。大原や木月のコロニーでは亜高木を利用せず,丈の低いメダケの群生に営巣する。
法令などの指定状況
鳥獣保護法(有害鳥獣駆除対象種)
生息環境
  • 草原
  • 河川
  • 湿原・池
執筆者 (武下)
補足情報

2011版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.