アオバズク
学名:Ninox scutulata japonica (Temminck & Schlegel, 1844)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
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目名 | フクロウ目 |
科名 | フクロウ科 Strigidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内では社寺林や低山地に夏鳥として渡来する。以前は住宅地や市街地の社寺林などで普通に見られていたが,近年は営巣に必要な大径木の減少や越冬地である東南アジアの環境悪化で渡来数は減少している。県内でもその減少は明らかである。 |
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分類・形態 | 全長29cm。雌雄ほぼ同色。頭部から背にかけてが黒褐色。喉もとは褐色に白,腹は白く,黒褐色の幅広い縦斑がある。尾羽も黒褐色で数本の白い横斑がある。虹彩は明るい黄色。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 全国に夏鳥として4月中旬~5月上旬に渡来し,社寺林や低山地で繁殖する。10月中旬~下旬に渡去し,冬は東南アジア方面で越冬する。一部,九州南部で越冬記録もある。 |
分布(国内) | 旧北区,東洋区。ユーラシア大陸東部のウスリーからインド,東南アジアに分布し,北部のものは冬に東南アジアなど南方へ渡って越冬する。 |
生活史・生態・生息地 | 県内では4月下旬頃に渡来する。渡来後すぐに雄は巣の周辺や行動圏内で「ホーホー」と力強く鳴く。一夫一妻で,つがいは配偶者が途中でいなくならないかぎり同じ相手であり,毎年同じ巣を利用することが知られている。昼間は密生する樹葉の間で静止しており,活動は主に夜間である。特に日暮れどきが最も活発で外灯に集まる昆虫類を盛んに捕食する。時に小鳥類やコウモリ類などを捕食することもある。1巣卵数は2~5卵で,雌のみが抱卵し,25日ぐらいで孵化する。雛は白い幼綿羽に覆われており,28日ぐらいで巣立つ。7月下旬~8月上旬には繁殖を終え,10月の上旬には越冬地へ渡去する。 |
生息環境 |
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執筆者 | (井上) |