コアジサシ
学名:Sterna albifrons sinensis Gmelin, 1789Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
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目名 | チドリ目 |
科名 | カモメ科 Laridae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 夏鳥として渡来し本州以南の河川敷や海浜の砂地,砂礫地でコロニーをつくり,繁殖する。自然環境が豊かな頃には,各地の海岸,河川敷で多くの繁殖が確認されたが,海岸の埋立,造成が進むにつれ,埋立地に営巣するようになり,工事の状況,環境の変化により増減をくり返し,全国的にその数を減らしている。1992年から1996年の県内調査では,14カ所の繁殖地のうち埋立地が10カ所,河川敷,海浜が3カ所,その他が1カ所で,埋立地に大きく依存していた(福岡県 1997)。また,1000羽以上のコロニー(北九州市響灘埋立地,苅田町沖人工島,福岡市博多湾東部埋立地)が,翌年には1桁台に激減するなどの変化が見られた。繁殖地の環境悪化,減少により個体数が大きく減少している。 |
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分類・形態 | 全長28cm。アジサシ類中最小。上面は淡青灰色で下面は白い。桐原ら(2000)参照。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州以南,沖縄諸島,先島諸島の各地(特に関西以西に多い)で繁殖が確認されている。 |
分布(国内) | 中国東部で繁殖し,冬季東南アジア,オーストラリアにわたる。 |
生活史・生態・生息地 | 我が国には4月中旬~5月に渡来し,海辺や河川に生息する。空中で停止飛翔し,水中に急降下して小魚を捕食する。繁殖期は5月~7月。シロチドリ,コチドリなどとコロニーをつくる。巣は砂地,砂礫地にくぼみをつくり2~3卵を産む。 |
法令などの指定状況 | 種の保存法(国際希少野生動植物種) |
生息環境 |
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執筆者 | (松富士) |