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種の解説

ツバメチドリ

学名:Glareola maldivarum Forster, 1795

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RDB2001概説

分類群 鳥類
目名 チドリ目
科名 ツバメチドリ科 Glareolidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
日本ではまれな鳥であるが,県内では1974年5月31日大和町大和干拓で成鳥1羽が,8月から9月にかけては成鳥・亜成鳥50羽が確認された。また,同年に高田町三池干拓でも亜成鳥を含む24羽が確認された。1975年6月8日には,大牟田市三百間埋立地で4つがいの繁殖が初めて確認された。一時期の中断(1988~1993年)を経て,1994年から1999年まで筑後川中流域で連続して繁殖が記録されている。田主丸町両筑橋上流の中州での繁殖は,増水による冠水や,流量が少ない時の地続きとなることによるイヌ,キツネ,イタチの害,人間による影響(釣人の立ち入りとラジコン,パラグライダー)があり,繁殖率が落ちている。繁殖期の立入禁止や中州のかさ上げなどの対策が急務である。
分類・形態
全長26.5cm。ツバメとチドリを合わせたような形。桐原ら(2000)参照。
分布情報 MAP
分布(県外)
繁殖記録として,1975年宮崎県大淀川,小丸川河川敷,1976年愛知,島根などがある。
分布(国内)
シベリア東南部,中国北部,モンゴルなどで繁殖し,冬季中国南部,インド,東南アジア,オーストラリアに渡る。
生活史・生態・生息地
埋立地や川原の砂地,砂礫地で繁殖するが局地的である。県内では5月初旬に渡来する。シロチドリ,コチドリ,コアジサシなどと同所的に営巣する。1巣3~4卵で,抱卵期間は17~18日,孵化後23~25日で親を離れる。8月末~9月にかけては,干潟の上空で見かけることが多い。はばたきと滑空を交互にして速く飛びまわり,空中でトンボ,ハエ,アブなどを捕らえて採食する。
生息環境
  • 海岸
  • 河口・干潟
  • 河川
  • 草原
執筆者 (松富士)
補足情報

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