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種の解説

ホウロクシギ

学名:Numenius madagascariensis (Linnaeus, 1766)

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RDB2001概説

分類群 鳥類
目名 チドリ目
科名 シギ科 Scolopacidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
県内では1980年代中頃まで大和町大和干拓に多数渡来した(例えば1977年3月28日143羽,1984年4月6日180余羽)。同地ではオグロシギ436羽(1974年8月),オオソリハシシギ777羽(1975年8月),キアシシギ879羽(1974年8月),オバシギ2910羽(1975年4月),ソリハシシギ750羽(1975年8月)なども記録されたが,環境が大きく変わり,現在ではほとんどシギ,チドリが見られない。海外では狩猟圧が高く,生息地の消失,環境悪化が数の減少に追い打ちをかけている。
分類・形態
全長61.5cm。最大級のシギで下に曲がった長い嘴を持つ。桐原ら(2000)参照。
分布情報 MAP
分布(県外)
春秋の旅鳥として全国的に渡来する。しかし,諫早湾干潟の消失以来,50羽を越す渡来地は佐賀県大授搦干潟と曽根干潟だけとなった。ほかの渡来地では10羽を越す干潟は少なく,また多くても40羽程度であり,上記2干潟の重要性は高い。
分布(国内)
南はウスリーよりモンゴルにかけ,北はカムチャツカ半島よりバイカル湖の北方までの範囲で,局地的に繁殖する。世界の総個体数は21000羽と推定され(Rose & Scott 1997),その内19000羽がオーストラリアで越冬するという。
生活史・生態・生息地
干潟,河口で見られ,後背地の田畑にいることもある。ごく少数が越冬することもある。干潟上や浅い水面で長い嘴をさし込んで,ヤマトオサガニなど大型のカニを食す。
生息環境
  • 水田・水路
  • 河口・干潟
  • 海岸
執筆者 (山根)
補足情報

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