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種の解説

イカルチドリ

学名:Charadrius placidus japonicus Mishima, 1956

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RDB2001概説

分類群 鳥類
目名 チドリ目
科名 チドリ科 Charadriidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
福岡市室見川,多々良川の中流域で主に冬に観察される。しかし,大任町彦山川などでは繁殖の記録もあり,周年生息しているものと思われる。繁殖場所が川原や中州であるために,河川の増水による営巣地の水没や,河川工事による繁殖状況の悪化,または営巣地の破壊などが懸念される。近年,観察例が少ないことから個体数が減少しているものと考えられる。
分類・形態
全長20.5cm。スズメより大きく,ほぼムクドリ大の大きさである。コチドリやシロチドリと比べると大きく嘴が長い。また顔,頭の模様もこれらチドリ類ほどはっきりしていない。足は薄い黄色か肌色。頭,背中,翼は灰褐色で,額から眼にかけてと頸のあたりに黒い横帯があるが,それ以外の顔や腹は白い。桐原ら(2000)参照。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州から九州までの各地で繁殖している。
分布(国内)
極東アジア北部からアムール川に至る地域で繁殖し,極東南部や東南アジア北部で越冬する。
生活史・生態・生息地
冬は水田にも見られるが,主に河川の中流より上の中州や川原に生息し,川の下流や河口,海岸ではほとんど見られない。昆虫などの小動物を餌とする。砂礫地の地上に営巣し,つがいでなわばりをもつ。雛は孵化するとまもなく巣を離れ,親鳥について歩く。敵が近づくと親鳥は擬傷を行う
生息環境
  • 湿原・池
  • 河川
  • 水田・水路
執筆者 (小副川)
補足情報

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