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種の解説

トモエガモ

学名:Anas formosa Georgi, 1775

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RDB2001概説

分類群 鳥類
目名 カモ目
科名 カモ科 Anatidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
県内では場所や年により越冬数が増減する。しかし,県内全域でも総計が100羽を越えることがなく,非常に少ない鳥であるといえる。ほかのカモ類に比べて警戒心が強く,人の近づけない樹木や草で覆われた岸辺で休息し,自然度の高い環境を好む傾向がある。そのため,生息環境の悪化に対して敏感であり,河川改修や池沼の護岸化が進んだ近年ではその渡来数が激減した。また狩猟鳥から除外されているが,ほかのカモ類と誤って撃たれることもあると考えられる。
分類・形態
全長40cm。雄の顔は黄白色・緑・黒の巴形模様。桐原ら(2000)参照。
分布情報 MAP
分布(県外)
冬鳥として日本全国に渡来するが,日本海側で比較的多く見られる。しかし,かつては多かった渡来数も現在は減少している。
分布(国内)
シベリア東部で繁殖し,中国南東部などで越冬する。
生活史・生態・生息地
越冬地では湖沼,川,池などで見られる。寺内ダムや江川ダムには10月下旬~11月上旬に飛来するが,その数は年によりかなり違う。寺内ダムでは十数羽の時は群れでいるときが多く,数が少ない時はコガモと一緒にいることが多い。昼間は安全な水面で休息し,夕方,夜間,早朝などに水辺や水田などで,穀類などの実や葉,水草などのほか,水生昆虫や貝類なども捕食する。
生息環境
  • 河川
  • 湿原・池
  • 河口・干潟
執筆者 (溝田)
補足情報

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