ミゾゴイ
学名:Gorsachius goisagi (Temminck, 1835)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 鳥類 |
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目名 | コウノトリ目 |
科名 | サギ科 Ardeidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 森林にすみ,生活に不明な点が多い。もともと個体数は少ない。そのうえ,近年,低山の森林開発が進み,個体数は更に減少すると考えられる。福岡市脊振山,油山で繁殖期の観察例があるが,繁殖は確認されていない。矢部村,北九州市上到津では繁殖の記録がある。英彦山では繁殖期に確認されているが,近辺の開発が進んでおり,これ以上の開発が進めば生息域が侵される危険性もある。 |
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分類・形態 | 全長49cm。ゴイサギより小さく,嘴は短い。全体に濃い褐色で,頭上は栗色。胸から腹にかけては縦斑が見られる。飛ぶと尾羽の先から足が出て見え,初列風切と次列風切が黒く褐色の縁取りがあることがわかる。幼鳥は成鳥に似るが,頭が黒褐色で頸部に斑が見られる。雨覆の色が淡い。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 日本列島の特産種で,夏鳥として渡来し,関東地方,東海地方,近畿地方,四国西部でも繁殖例がある。 |
分布(国内) | 台湾,香港を通過し,ブルネイ,インドネシア,フィリピンなどで越冬する。 |
生活史・生態・生息地 | 夜行性で,スギの植林やタブノキやスダジイの常緑広葉樹のよく茂った低山帯の暗い林に生息し,昼間,明るい水辺や草原に出てくることはほとんどない。林の中の沢などで,サワガニ,ミミズなどを捕食する。繁殖期にはつがいで行動し,木の枝の上に小枝などを積み重ねて皿型の巣をつくる。4月中旬から6月中旬ごろまで「ボーボー」という鳴き声を聞くことができ,産卵期は5~7月,卵数は3~4個,抱卵日数は20~27日ほど。巣立ちまでの日数は34~37日ほどである。警戒時には頸を伸ばした擬態行動が見られる。 |
生息環境 |
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執筆者 | (小副川) |