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種の解説

ブッポウソウ

学名:Eurystomusu orientalis calonyx Sharpe, 1890

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RDB2001概説

分類群 鳥類
目名 ブッポウソウ目
科名 ブッポウソウ科 Coraciidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
福岡市油山,立花山で繁殖期の観察例があったが,近年の観察例はない。甘木市で1960年代に,黒木町で1980年代に繁殖例がある。また矢部村日向神ダムでは,1980年代から繁殖が確認されていたが,最近3年間は記録がない。英彦山においても,例年繁殖が確認されていたが,1991年の19号台風で毎年営巣に利用していたスギの大木が倒壊してから,数例の観察例はあるものの繁殖記録はない。このように,現在県内に確実な繁殖地域はないものと考えられ,生息数が激減している。
分類・形態
全長28~30cm。キジバトよりやや小さい。頭は大きくて平たく,嘴はやや大きめで,先がややかぎ形に曲がり赤い色である。足も赤色である。全身光沢のある濃緑色で頭部は黒い。角度や距離によっては黒色か紫色に見え,遠くから見ると黒い鳥のように見える。飛翔時に翼の先に白斑が目立つ。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州,四国,九州に夏鳥として渡来し繁殖するが局地的で,兵庫,鳥取,岡山,広島など中国地方の各県での観察が多い。北海道でも夏季の観察例がある。
分布(国内)
アジア東部からオーストラリアで繁殖する。
生活史・生態・生息地
主にスギ,ヒノキなど針葉樹の古木の樹洞に営巣し,橋,ダムの排水口,巣箱などの人工物にも営巣する。枯れ枝の先など見晴らしのよい場所にとまって,大型昆虫が飛んでくると飛び立って,空中で捕らえる。
法令などの指定状況
文化財保護法(地域指定の天然記念物),福岡県文化財保護条例(県天然記念物「英彦山のぶっぽうそう」)
生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
執筆者 (小副川)
補足情報

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