福岡県レッドデータブック

文字サイズ
画像:文字サイズ小
画像:文字サイズ中
画像:文字サイズ大
検索

種の解説

コノハズク

学名:Otus scops japonicus Temminck & Schlegel, 1844

しおりを挿む

Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。

RDB2001概説

画像:赤みの強い褐色のフクロウ。コノハズク。緑の葉が茂る木の枝にとまっている。

福岡市内 後藤文嗣

分類群 鳥類
目名 フクロウ目
科名 フクロウ科 Strigidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

英彦山では毎年繁殖期に複数の鳴き声が確認される。福岡地域では繁殖期の確認例はないが,小呂島では春に渡り途中のものが記録される。英彦山では1991年の19号台風により大木がかなり失われ,営巣地の減少が懸念される。県内で繁殖地として考えられる所は現在英彦山のみであるので,周辺の保全が必要である。

分類・形態

全長18.5~21.5cm。スズメより大きくヒヨドリより小さい。日本のフクロウ科の中で一番小さい。黒褐色のものと赤みの強い褐色のものがあり,両タイプとも全身に不規則で複雑な細かい模様がある。耳のように見える羽角があり,眼の虹彩は黄色。足指に羽毛がない。

分布情報 MAP
分布(県外)

夏鳥として渡来し繁殖する。九州では少ない。

分布(国内)

ユーラシア大陸南半,アフリカ,インドなどに分布し,温帯地方で繁殖するものは,熱帯地方へ移動し越冬する。

生活史・生態・生息地

東北地方北部や北海道では平地から山地にすむが,九州では山地の林などにすみ,主に樹洞に営巣する。英彦山では5月初旬に渡来し,高く澄んだ「仏法僧」と聞きとれる声で繰り返し鳴く。日中はよく茂った樹上で眠っていて,人が近づくと細目を開けたりする。夜行性で,夕方になると活動をはじめ,主に昆虫類を捕食する。薄暗い林の中では昼間鳴くこともある。

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (小副川)
補足情報

2011版データを見る

Copyright © Fukuoka Prefecture All right reserved.