ヘラシギ
学名:Eurynorhynchus pygmaeus (Linnaeus, 1758)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 世界の総個体数が2000~2800つがいと推定される世界的希少種である(del Hoyo et al. 1996)。県内では春・秋に渡来しおおむね毎年観察されるが数は少ない。9,10月に幼鳥が1羽,あるいは3,4羽ぐらいまでの小群で観察されることが多く,4,5月にはまれである。 |
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分類・形態 | 全長15cm。へら状の嘴をもつ小型のシギ。桐原ら(2000)参照。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | ほぼ全国的に記録があり,毎年観察されているが数は少ない。秋に幼鳥が1羽から小群で観察されることが多く春の記録はまれである。 |
分布(国内) | シベリア北東部のチュコト半島,一部はカムチャツカ半島のツンドラ地帯で繁殖し,冬はインド東岸より中国南部にかけての東南アジアで越冬する。まとまった群れが見られるのはバングラデシュのみ(1989年ベンガル湾上の島で257羽など)で,ほかではまれで詳しい越冬状況はわかっていない。 |
生活史・生態・生息地 | トウネンとともにいることが多く,干潟,砂浜の波打ち際,水田,ハス田で観察さる。独特の嘴は,ヘラサギのように左右に振って小動物を探し出すのに使われ,カモ類のように水面上の餌を濾しとるように使われるのではない。 |
生息環境 |
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執筆者 | (山根) |