チュウヒ
学名:Circus spilonotus spilonotus Kaup, 1847Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内では冬鳥として埋立地や干拓地に渡来する。北九州市響灘埋立地では2~5羽のねぐら利用を確認している。しかし,1990年代に入ると,埋立地の土地利用が進み,ヨシ群落や草原などが急激に狭くなり,渡来数の減少が見られる。またほかの地域でも渡来数は減少しており,定期的な渡来地は響灘埋立地と苅田町松山埋立地周辺だけである。県内における生息地は,人工的に造成された広大な土地に拡がる一時的な自然環境に片寄っていて生息地が人為的影響を受けやすい。 |
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分類・形態 | 全長雄48~雌約58cm。翼開張雄約113~雌約137cm。森岡ら(1995)参照のこと。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 日本には冬鳥として渡来するが,北海道,青森,秋田,石川で少数の繁殖が確認されている。越冬地として岡山県笠岡干拓,山口県阿知須干拓,鹿児島県出水市など干拓地や埋立地が多い。 |
分布(国内) | シベリア東部,モンゴル,中国東北部で繁殖し,中国東南部,東南アジアで越冬する。 |
生活史・生態・生息地 | 本県には9月上旬~10月上旬に渡来し,翌年の3月中旬~4月上旬まで観察される。冬季には個体数の増減があり,個体の入れ替わりも見られる。広いヨシ群落や草原,農耕地などの水辺に生息する。ゆっくりとした羽ばたきと滑空を繰り返して,低空を飛びながら獲物を探し,見つけると素早く降りて捕獲する。獲物はネズミ,鳥類,ヘビ,カエル,昆虫類である。夜はヨシ群落もしくは草原をねぐらに利用する。ねぐらはヨシや草を楕円形に踏み倒したくぼみで,大きさは平均で約60 90cmである。 |
生息環境 |
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執筆者 | (林) |