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種の解説

テングコウモリ

学名:Murina leucogaster Milne-Edwards, 1872

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RDB2001概説

分類群 哺乳類
目名 コウモリ目(翼手目)
科名 ヒナコウモリ科 Vespertilionidae
RDB2001カテゴリー 情報不足
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
福岡市箱崎の人家に,1955年偶然飛来したものが県内での最初の記録である。その後,英彦山での記録があるだけである。伐採や人工造林などによって,今後更に生息数が減少することも考えられる。
分類・形態
日本産を別種のニホンテングコウモリM.hilgendorfiとする研究者もいる。鼻は管状をなして突出するのが和名の由来である。頭胴長約60mm,尾長約40mm,前腕長約40mm。非常に毛深く,背毛には長い金毛を散生し,腹部の毛には銀色の長毛を混生している。コテングコウモリに似るが,それより大型である。また,コテングコウモリの耳長が約15mm,耳珠の前・後縁がほとんど直で,後方へ曲がらないのに対し,本種の耳長は18mm,耳珠の前縁は凸,後縁は凹となり,サーベル状に後方に曲がる。
分布情報 MAP
分布(県外)
北海道,本州,四国,九州,佐渡,対馬に分布する。九州での記録は非常に少なく,福岡県のほかに熊本県長陽村,五木村の吐合洞および九折瀬洞,大分県大山町,宮崎県高千穂町から知られている。
分布(国内)
インド北東部,中国,東シベリア,南サハリンに分布
生活史・生態・生息地
本来は森林の樹洞や樹冠をねぐらとしているが,洞窟や人家もねぐらにすることがある。1~数頭で行動し,大きな群れはつくらない。
法令などの指定状況
鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(捕獲に許可が必要)
生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
  • その他
執筆者 (哺乳類分科会)
補足情報

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