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種の解説

ノレンコウモリ

学名:Myotis nattereri (Kuhl, 1818)

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RDB2001概説

分類群 哺乳類
目名 コウモリ目(翼手目)
科名 ヒナコウモリ科 Vespertilionidae
RDB2001カテゴリー 情報不足
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

今回の調査で,1998年7月6日矢部村文字岳の標高500のスギ林において,斃死体が拾得された。これが県内唯一の記録である。洞窟性であることから,今後も県内で記録される可能性がある。ねぐらとしての洞窟と,餌場としての森林の保全が必要である。

分類・形態

頭胴長約52,前腕長約40。耳介は長くかつ幅が比較的狭い。。モモジロコウモリに似るが,本種の耳珠が細長く,耳介の高さの2分の1以上あり,腿間膜の後縁には細毛が列生することで区別できる。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道,本州,四国,九州。宮崎県田野村(現田野町)で,1905年に5頭捕獲されたのが最初の記録である。その後,長い空白期をおいて,1951年以後に長野,栃木,山口,岩手などで採集され,現在12都道府県から15採集地点が報告されている。九州内での記録も4カ所と非常に限られている。

分布(国内)

東アジア,西アジア,西ヨーロッパなど

生活史・生態・生息地

洞窟性のコウモリである。通常1~数頭で活動する。分布や生態に関して不明な点が多いが,九州での出産・哺育のための洞窟が,宮崎県と鹿児島県から各1カ所ずつ確認されている。

法令などの指定状況

鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(捕獲に許可が必要)

生息環境
  • その他
  • 低地森林
執筆者 (哺乳類分科会)
補足情報

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