ムササビ
学名:Petaurista leucogenys (Temminck, 1827)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 県内では,中央部や南部の山地を中心に生息しているが,脊振山地や北九州市周辺からは確実な生息情報が得られていない。本種の個体数が直ちに減少するおそれは少ないと考えられる。しかし,巣穴として利用できる樹洞を必要とするため,森林の衰退が最も大きな減少要因となる。森林面積が少なく,分断化される傾向にある本県では絶滅の危険性がある。 |
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分類・形態 | 日本固有種である。朝鮮半島,中国の甘粛,四川,雲南に分布するものと同一種とされることもある。よく発達した飛膜をもち,滑空する哺乳類では大型で,頭胴長27.2~48.5 ,尾長28.0~41.4 ,体重700~1500 。顔の側面に白い縦線がある。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州,四国,九州 |
生活史・生態・生息地 | 樹上性,夜行性,植食性。樹洞や人家の屋根裏などに営巣し,球状の巣をつくることもある。1産1~2仔で年2回,2~3月頃と7~8月頃に出産するが,九州では11月出産の例もある。仔は約2ヵ月で巣から出歩くようになり,1年以上母親と同居することがある。単独で行動し,夕方の出巣直後と明け方の帰巣直前に活動のピークが見られる。行動圏は比較的狭く,通常1~2 である。雌は同性間でナワバリをもつ。森林に普通に生息し,里山周辺の社寺林でもよく見かける。寿命が長く,生息地が分断されたとしても,その影響が直ちに把握できないおそれがある。 |
法令などの指定状況 | 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(1994年度から狩猟獣より除外) |
生息環境 |
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執筆者 | (哺乳類分科会) |