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種の解説

コキクガシラコウモリ

学名:Rhinolophus cornutus Temminck, 1835

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RDB2001概説

分類群 哺乳類
目名 コウモリ目(翼手目)
科名 キクガシラコウモリ科 Rhinolophidae
RDB2001カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

県内では,前原市の井原山廃坑と水無鍾乳洞,田川市の岩屋第Ⅰ鍾乳洞と岩屋第Ⅱ鍾乳洞,北九州市の平尾台(どの鍾乳洞かは不明)と,鍾乳洞と廃坑を中心に記録がある。しかし,いずれも生息数は少なく,生息域は限定されている。今後,石灰岩の採石や,餌場となる森林の伐採および人工造林などによって,生息数が更に減少することが考えられる。

分類・形態

日本固有種である。鼻葉の中央突起は高く,側方より見て細く鋭くとがる。頭胴長31.5~45.0,前腕長37.0~42.0。キクガシラコウモリに似るがはるかに小型で,冬眠期の選択気温もキクガシラコウモリより高い。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道から鹿児島県沖永良部島まで

生活史・生態・生息地

洞窟性のコウモリで,ねぐら場所の選択気温()や選択湿度(85~100)が限定され,生息環境が制約される。そのため,ねぐらを季節的に変更する傾向がある。洞内に単独で散在するか疎群で生活し,大群をなすことは少ない。しかし,出産期には50~200頭の保育集団を形成することもある。モモジロコウモリとの混生が見られる洞窟もある。

法令などの指定状況

鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(捕獲に許可が必要)

生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
  • その他
執筆者 (哺乳類分科会)
補足情報

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