ヒナコウモリ
学名:Vespertilio superans Thomas, 1899Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 哺乳類 |
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目名 | コウモリ目(翼手目) |
科名 | ヒナコウモリ科 Vespertilionidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧 |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 福岡市の大机島の海蝕洞に,まとまった繁殖のための個体群が生息するが,県内でのほかの記録はない。海蝕洞の保全はもちろんだが,生息や採餌の本来の場所である自然林の保全も重要である。特に,大木の伐採や,大群の繁殖集団を形成できる環境の消失などによっても,生息数は減少すると考えられる。 |
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分類・形態 | 頭胴長約62 ,前腕長約47.5 。体が頑丈でヤマコウモリに似るが,本種における前肢の第5指がヤマコウモリよりやや長い。飛膜は足の外側指基部につく。耳介はほぼ三角形である。耳珠は短く,先端が幅広くキノコ状を呈する。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道,本州(中部地方を除く),九州から採集記録がある。九州では,福岡県以外に熊本県小川町の家屋から記録されているにすぎない。 |
分布(国内) | 東シベリア,東中国,台湾 |
生活史・生態・生息地 | 九州では海蝕洞や屋内で発見されているが,本来樹洞で繁殖すると考えられ,大木の存在する森が必要である。防空壕や廃坑などの人工の穴もねぐらとして利用している可能性が高い。移動能力に優れ,季節的な移動が考えられるが,現段階で大机島の本種の冬眠地は不明である。まだ生態的にわからないことが多い。 |
法令などの指定状況 | 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(捕獲に許可が必要) |
生息環境 |
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執筆者 | (哺乳類分科会) |