落葉低木。県内では菅岳（篠栗町）の北西側斜面（標高500～570ｍ）に分布し，ここが九州唯一の産地で，西限自生地である。本種は二次林内および林縁に生育し，樹高は2～3ｍ程度である。全体の個体数は多く，稚樹も多数見られる。自生地は伐採を繰り返してきた二次林であり，下層植生として生育している本種を維持するためには，今後も定期的伐採などの管理が望まれる。

葉は互生し，倒卵形で，葉身の長さ5～10cm，幅1.5～3.5cm，葉柄の長さ10～15mm。葉の表面は無毛，裏面は初め絹毛があるが，成葉になると無毛で黄白色となり，葉脈は隆起しない。春先に黄緑色の花をつける。果実は球形で径5～6mm，秋に黒熟する。

北海道，本州，四国