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種の解説

ツクシオオガヤツリ

学名:Cyperus ohwii Kukenth.

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RDB2001概説

画像:密生する開花した大形の多年草。ツクシオオガヤツリ。奥に森が見える。

筒井貞雄

分類群 維管束植物
科名 カヤツリグサ科 Cyperaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

福岡市(23カ所),古賀市(1カ所),小郡市(1カ所)の25カ所に自生地があり,中には1万株以上の大群生地が6カ所あったが,堀や池のしゅんせつ工事,公園整備の埋立で6カ所とも100株以下まで減少あるいは絶滅し,ここ30年間の開発により個体数は1 に減少している。福岡市が基準標本産地(1909年発見)。

分類・形態

草丈は1.5以上にもなる大形の多年草。完全には枯れずに越年し,早いものは6月に開花し,10月頃種子を散布する。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(茨城,千葉)

分布(国内)

インド,インドシナ,マレーシア

法令などの指定状況

福岡市中央区城内のものは福岡県指定天然記念物

生息環境
  • 湿原・池
執筆者 (筒井)
補足情報

福岡県の池畔の湿地にはえる。根茎は太くて短い。茎は太く,高さ1~1.5,基部は肥厚する。葉は幅1~1.5cm。花序は大型でよく分枝し,長さ幅とも10~20cm。苞は3~5個あり,葉状で花序よりも長い。花穂は円柱形で密に多数の小穂を斜開してつけ,小穂は長さ4~6mm,淡黄色で,すこし扁平である。鱗片は楕円形,長さ約2mm,鋭頭,果は長さが鱗片よりすこし短く,狭卵形,9~10月に熟す。

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