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種の解説

オニコナスビ

学名:Lysimachia tashiroi Makino

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RDB2001概説

画像:濃黄色の花を咲かせる多年草。オニコナスビ。広卵形の葉を持つ。

筒井貞雄

分類群 維管束植物
科名 サクラソウ科 Primulaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

福岡市早良区,那珂川町,添田町,小石原村に4カ所の記録および標本産地があり,添田町では現状不明であるが,ほかの3カ所では現存し,椎原川,那珂川,小石原川に自生地が点在する。那珂川,小石原川にはダムが計画中であり,自生地はすべて水没してしまい,残る自生地は椎原川だけになる可能性が大である。

分類・形態

花は主茎から分枝した支茎の先端に1~5個つき,葉腋から出ることはない。7~8月に開花し,濃黄色の一部が朱色を帯びる。常緑性。

分布情報 MAP
分布(県外)

九州(佐賀,大分,熊本)

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

九州の中北部の山地にまれにみられる多年草。茎は太く,地をはい,褐色の長軟毛が密にはえる。葉は対生し,長さ7~25mmの柄があり,広卵形で先は円いか,ややへこみ,基部は円形で,長さ2~4cm,幅1.5~3cmで,やや厚く,黒い腺点はない。7月,茎の上部の葉腋ごとに1花をつける。花柄は長さ1.5cm。萼は深く5裂し,裂片は線状披針形で先は鈍くて長軟毛があり,長さ7~10mm,花冠の裂片よりいちじるしく短い。花冠は黄色,径1.5cm,5裂し,裂片は長楕円形で先は円い。

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