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種の解説

オニバス

学名:Euryale ferox Salisb.

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 スイレン科 Nymphaeaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

確実な記録および標本産地は23カ所であるが,県北部および南部に13カ所の現存産地があるのみで,10カ所では絶滅および現状不明である。池の埋立,改修時のしゅんせつによる種子包含層の排出および水位の上昇,汚水流入による水質汚染などが,絶滅の原因である。今後も同じ原因で自生地が減少する懸念が大である。

分類・形態

やや富栄養化した池に生育する一年生の浮葉植物で,葉の大きいものは1以上になり,葉裏は紫色である。植物全体に鋭い刺がある。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(宮城以南)~九州

分布(国内)

中国,台湾,インド

生息環境
  • 湿原・池
執筆者 (筒井)
補足情報

ときには2をこえるような大きな水上葉をつける。花は8~10月,昼に開き,夜は閉じる。本州(宮城県以南)~九州の低地のどちらかといえば富栄養型の池に,ヒシなどとともにはえる。1年生のため,塀や農業用の溜池のような人工的な池にもよくはえる。以前はふつうにみられたが,最近,激減した。

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