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種の解説

ゲンカイミミナグサ

学名:Cerastium fischerianum Seringe var. molle Ohwi

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ナデシコ科 Caryophyllaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

福岡市(東区,西区),新宮町に5カ所の現存自生地があるが,1~数株しか現存しない所が3カ所あり,310株確認された所が2年後には100株に減少した例がある。生育地は海浜や海岸道路沿いの草地で,砂浜には見られない。海岸道路の擁壁の改修,護岸の改修,漂着ゴミの堆積や土砂崩落が大幅減少の原因である。

分類・形態

海岸に生える多年草。茎は叢生し高さ15~60で斜上。花梗と萼片の背面には腺毛がある。本州北部以北のオオバナミミナグサの変種。

分布情報 MAP
分布(県外)

九州(佐賀,長崎)

分布(国内)

朝鮮半島

生息環境
  • 海岸
執筆者 (筒井)
補足情報

九州北部の海岸の砂地や草原に生える多年草。北海道や本州北部に分布するオオバナノミミナグサの変種で,頂花の花弁が短いことで区別される。従来,福岡県と長崎県にごく少数の自生地が知られていたが,土砂崩壊や漂着物による生育環境の悪化が進んでおり,絶滅寸前と推定されている。

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