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種の解説

ビロウ

学名:Livistona chinensis (N. J. Jacq.) R.Br. var. subglobosa (Hassk.) Martius

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ヤシ科 Palmae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由

海岸近くに生える常緑高木。県内では沖ノ島のみに自生し,ここが北限自生地である。沖ノ島では最北端に位置する“ワレノ鼻”の断崖上(標高70)に,わずかに高木が2本生育している。『福岡県植物誌』(1975)の記録にある数本の実生については,現状不明である。自生地が限られているうえ,個体数も少ないので,現状のままでは,絶滅する危険性がある。

分類・形態

樹高15に達する。葉身はほぼ円形で径1~2,掌状に中・深裂する。葉柄は長さ2近くに達する。春,長さ1程度の円錐花序に,黄緑色の小さい花を多数つける。公園などに時どき植栽されている。

分布情報 MAP
分布(県外)

四国南部,九州,沖縄

分布(国内)

台湾。基準変種トウビロウ(var. chinensis)の分布は,台湾,中国南部

生息環境
  • 低地森林
執筆者 (須田)
補足情報

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