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種の解説

ウスギワニグチソウ

学名:Polygonatum cryptanthum Lev. et Van’t

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RDB2001概説

画像:明るい林床に生育する多年草。雌ずいは雄ずいより短く花柄に突起がある点が,ワニグチソウと異なる。ユリ科。ウスギワニグチソウ。
分類群 維管束植物
科名 ユリ科 Liliaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
生息状況・危機の状況・選定理由

福岡市の山地に唯一の自生地があり,アカマツ林縁に50株程度が現存する。日本では対馬に分布するだけで,九州本島では唯一の自生地で,南限である。生育環境が不安定な場所に自生しており,今後,アカマツの枯死や常緑樹の繁茂により個体の減少が懸念される。常緑樹の枝切りや間伐が必要である。

分類・形態

ワニグチソウに近似するが,雄ずいが雌ずいより明らかに長いこと,花糸の離生部には粒状突起がないことなどで区別される。

分布情報 MAP
分布(県外)

九州(対馬)

分布(国内)

朝鮮半島南部

法令などの指定状況

県指定希少野生動植物種

生息環境
  • 山地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

根茎の節間はやや長い。茎は高さ20~40cm,葉は卵形~楕円形で長さ3~5cm。苞は2~3個,葉質で卵形,長さ7~10mm。花筒は黄緑色で長さ10~13mm,内面に毛がない。花糸は平滑である。花柄,小花柄,苞,葉の裏面に柱状突起がある。花期は5月。花筒が黄緑色で苞からあまり出ないのが特徴で,分布がごく狭い。

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