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種の解説

アカウキクサ

学名:Azolla imbricata (Roxb. ex Griff) Nakai

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 アカウキクサ科 Azollaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

かつては県内の広範囲に分布し,16カ所の標本が残されているが,現存するのは福間町の1カ所だけである。かつての生育環境は水田,クリーク,池,溝,堀で,現存自生地はため池である。大幅な減少の原因は,除草剤の使用と大規模な農地の改良事業と推測される。本県では絶滅寸前である。

分類・形態

小形の浮遊性の水生シダ。葉の長さは約1.5。冬季には赤色になる。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州(静岡以西)~沖縄

分布(国内)

朝鮮半島南部,中国,台湾,インド

生息環境
  • 水田・水路
  • 湿原・池
執筆者 (筒井)
補足情報

小型の浮遊性の水生シダで,植物体は赤色をおびる。茎はやや密に分岐し,葉と少数の根を生じ,植物体の全形は三角形か,角がやや円みをおび,長さ1~1.5cm。葉は無柄,上下に2裂し,茎とともに表面にいちじるしい粒状の突起が密生し,辺縁は半透明の膜質,三角状円形で円頭から鈍頭。根にはふつう長い根毛がある。胞子嚢群は秋以降に成熟し,大胞子には多数の浮遊器官がある。フラボノイドとクマリン(エスクレチンなど)が検出されている。  栄養繁殖でどんどんふえ,水面を広く覆って赤色に染めることが多い。しかし,水田除草剤などの影響で水田からは減少している。

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