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種の解説

オオイワヒトデ

学名:Colysis pothifolia (Hamilt. ex D. Don) Presl

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RDB2001概説

分類群 維管束植物
科名 ウラボシ科 Polypodiaceae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
生息状況・危機の状況・選定理由

志摩町に唯一の自生地があり,沿海地のモウソウチク林内に群落をつくっているが,その広さは22程度ある。この自生地が発見された1973年当時と比較すると2分の1程度に減少している。隣接の蜜柑園の繁茂とモウソウチク林内の乾燥化が原因と推定される。この自生地が日本海側の北限である。

分類・形態

近似種のイワヒトデよりもはるかに大形で根茎も太い。栄養葉と胞子葉の形はほとんど変わらず,葉脈は明らかに見える。

分布情報 MAP
分布(県外)

四国,九州,沖縄,小笠原

分布(国内)

台湾,中国~ヒマラヤ,インドシナほか

生息環境
  • 低地森林
執筆者 (筒井)
補足情報

常緑性。根茎は長く横走し,径5~10mm,先端付近には密に鱗片がある。鱗片は,上部は線状披針形から狭披針形で鋭尖頭,下部は広卵形,ほぼ全縁,褐色から暗褐色,格子状をなし,膜質,長さ5~6mmに達する。葉柄はやや太く,長さ20~70cm,基部付近に鱗片があり,他はわら色。葉身は頂羽片のある単羽状複葉、狭卵形,長さ40~80cm,幅25~50cm,中軸は上部に翼がある。側羽片は6~12対,栄養葉のものも胞子葉のものもほとんど形は変わらず,狭披針形,長さ10~25cm,幅1~2.5(~3)cm,先端に向けてしだいに狭くなり尾状,基部に向けて狭くなり,下部のものは有柄,上部のものは基部で中軸に流れる。葉質は薄い紙質,上面は黄緑色に近く,下面は淡色,無毛で全縁。胞子嚢群は線形,斜上し,長さ1~2cm。染色体数はn=36の2倍体。トリテルペンが検出される。

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