オケラ(朮)

オケラ

 やや乾いた草原や明るい二次林の林内や林縁に生えるキク科の多年草。葉は堅く、鋭い鋸歯があります。花期は9月から10月で、茎の先端に白~淡紫紅色の花(頭花)をつけます。魚の骨のような総苞(そうほう:頭花の基部を包む小さく変化した葉)が特徴的です。太い地下茎は薬草として用いられ、正月のお屠蘇にも含まれています。万葉集には宇家良(ウケラ)の名前で詠まれており、古くから親しまれている植物です。

<2020年10月掲載>