シャシャンボ

名前 学名
 シャシャンボ(小小ん坊) Vaccinium bracteatum Thunb.
 
分類
 ツツジ科
 
生態
 乾いた林縁や林内に生える常緑低木で、高さ2~5mになります。花崗岩地帯の里山林など、酸性土壌の痩せた土地によく見られます。樹皮は成長するに従い、縦に細く剥がれ、赤味を帯びます。葉は互生して堅く、表面は光沢があり、先端は鋭く尖ります。6~7月、枝の上部に伸ばした花枝に多数の花をつけます。花は白色、壺(つぼ)形で長さ5mm程度、先がやや狭まって浅く5裂します。果実は球形で直径5~6mm、晩秋~冬に黒紫色に熟します。福岡県では、みそんちょ、みそっちょなどと呼ばれていて、昔は子どもたちがよく食べていました。
 
その他
 シャシャンボは、ブルーベリーと同じ仲間(スノキ属)の樹木で、果実は甘酸っぱくて食べられます。ブルーベリーに比べて果実が小さく、水分も少なくぱさぱさしていますので、ジャムにして味わうとよいでしょう。火にかける前に、果実をすり鉢でよくすり潰すことが作り方のコツです。ブルーベリーと同様に、色素成分のアントシアニンが豊富に含まれていますので、鮮やかな紫色のシャシャンボジャムを作ることができます。
果実をつけた枝
果実をつけた枝(大野城市)
果実ジャム
熟した果実と果実ジャムを入れたヨーグルト(太宰府市)