オカダンゴムシ

名前 学名
 オカダンゴムシ(岡団子虫) Armadillidium vulgare
 
分類
 軟甲類・ワラジムシ目オカダンゴムシ科
 
生態
 全長1-2cmほど。体は灰色から黒色で表面は固く、光沢があります。メスには模様が入る個体が多いです。落ち葉や動物の死骸などを食べる雑食性で、カルシウムを補給するためにコンクリートの表面を食べることも知られます。明治時代に人為的に持ち込まれた外来種で、国内に広く分布します。原産地はヨーロッパと考えられています。驚くと丸くなる習性があります。壁にぶつかり右に曲がると次は必ず左に曲がり、次は右にと左右に交互に曲がる行動をもちます。これは捕食者から逃げるための生態と考えられています。
その他
 県内ではオカダンゴムシとワラジムシ類が一緒にみられることが多いです。ワラジムシ類は体が柔らかく、丸くなることができません。また、ワラジムシ類には尾肢という突起が1対出ていますが、オカダンゴムシはこれが隠れていて上からは見えません。森林域には在来種のコシビロダンゴムシの仲間がみられますが、体の各節の縁が丸いことや体がやや小さいことから区別可能です。
ダンゴムシとワラジムシ
ダンゴムシ(左)とワラジムシの仲間(右)