チリメンユキガイ
学名:Meropesta sinojaponica Zhuang, 1983Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 県内では周防灘(築上町宇留津),有明海で殻が記録されていたが,2014年および2023年に柳川市沖の有明海で生貝が採集された。また,有明海では2022年の調査でも複数の殻が確認されている。高橋五郎氏により1965年に宇留津,1966年に城井川河口にて殻が採集されており,標本は北九州市立いのちのたび博物館に収蔵されている。石井(2005)は宇留津産について,「洗い出された第四紀化石の可能性がある」とした。2014年版では生存が期待できないとして絶滅と判断されたが,生貝が確認されたため,絶滅危惧ⅠA類に評価した。 |
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危機要因 | 産地局限 |
分布情報 |
有明海(大牟田市,柳川市沖),周防灘(築上町)
MAP |
種の概要 | 殻長約60mmの卵形で,外観はユキガイやオオノガイに似る。套線湾入は殻長の半ばを少し超える程度に深い。同属のユキガイは殻表に明瞭で直線的な放射肋を有するのに対して,本種は細かく断片的な縮緬状の放射条が密に並ぶことで区別できる。内湾などの砂泥底に生息する。 |
特記事項 | 国内での生貝としての記録は,1935年頃に畠田和一氏により岡山県児島湾で採集された個体(福田, 2012)以来となる。 |
生息環境 |
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