エゾトンボ
学名:Somatochlora viridiaenea (Uhler, 1858)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 分布がごく狭い範囲に限定されており,環境変化により生息地の減少・悪化のおそれがある。前回評価時から生息状況は改善しておらず,引き続き同ランクとした。2007年まで生息記録のある上毛町の生息地の現況は不明。湿地や休耕田に生息することから,湿地の埋立てや乾燥化は本種の生息に大きな影響を与えると考えられる。湿地環境の現状保全および成虫の休息地となる周辺樹林を含めた保全が必要である。 |
---|---|
危機要因 | 森林伐採 湖沼開発 湿地開発 ため池改修 水質汚濁 気候変動 産地局限 |
分布情報 |
上毛町
MAP |
種の概要 | 県内ではしばらく記録がなかったが,2006年に再発見された(佐藤,2006)。県内では上毛町で記録されているのみ。隣県には現存産地もあり,県境付近でも産地を確認していることから,今後,県内で新たな産地が発見される可能性がある。平地から丘陵地の湿地や休耕田に生息する。未成熟成虫は水域からやや離れた林間を飛翔していることが多い。幼虫は水底の泥の中で生活している。北方系の種なので温暖化の影響も受けやすい種と考えられる。 |
特記事項 | 県内初記録は上毛町(旧築上郡大平村)の記録と思われる(朝比奈,1956)。ハネビロエゾトンボおよび県内に広く生息するタカネトンボとよく似ており,同定には注意が必要である。 |
生息環境 |
|