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種の解説

ベッコウトンボ

学名:Libellula angelina Selys, 1883

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改訂版RDB2024概説

ベッコウトンボの写真

撮影:西本晋也

分類群 昆虫類
目名 トンボ目
科名 トンボ科
RDB2024カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
RDB2014カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
選定理由
分布がごく狭い範囲に限定されている。生息環境の悪化により絶滅する可能性が高く,危機的状況が継続している。現在の確実な生息地は北九州市のみ。苅田町は2019年(松木, 2020),福岡市東区は2016年(松木, 2017)まで確認されているが,現在は確認されない。水生植物が豊富な池沼を好むことから,ため池改修,管理放棄などによる水質悪化,植生変化は本種の生息に大きな影響を与えると考えられる。成虫が休息地に利用する周辺草地を含めた保全が必要である。
危機要因 湖沼開発 湿地開発 草地開発 ため池改修 水質汚濁 農薬使用 管理放棄 遷移進行 産地局限
分布情報
北九州市門司区,北九州市若松区,北九州市戸畑区,北九州市小倉南区,北九州市八幡東区,北九州市八幡西区,福岡市東区,福岡市南区,大牟田市,直方市,飯塚市,行橋市,古賀市,小竹町,苅田町

MAP
種の概要
北九州地方,筑豊地方,福岡地方,筑後地方で記録されている。近年,減少傾向が顕著である。主に平地のヨシやヒメガマなどの抽水植物が繁茂し開放水面が点在する池沼などに生息する。植生の遷移とともに姿を消すことが多い。成虫はねぐらおよび未熟期間を草地で過ごすため,周囲に草原のある池沼に生息する。幼虫は水底の泥の中で生活している。大牟田市では以前,代替地への移植が実施されたが,現在,発生はない。北九州市響灘ビオトープでは,環境省の許可を受け増殖試験を実施している。
特記事項
"国内希少野生動植物種。1970年以前の記録:福岡市中央区,久留米市,田川市,うきは市,福智町,若杉山 県内初記録は赤池町,方城村,金田町(いずれも現福智町),田川市の記録と思われる(高倉, 1957)。"
生息環境
  • 湿原・池
補足情報

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