オオイトトンボ
学名:Paracercion sieboldii (Selys, 1876)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 既知産地では消滅したと考えられ,新産地は発見されていない。県内では絶滅した可能性もあるが,未調査地区での調査不足の可能性を加味し,引き続き同ランクとして評価を行った。県内では北九州市小倉北区山田緑地の1990年の記録(三枝ほか, 1992)以降,確実な確認例がない。植物が豊富で湿地的な池沼を好むことから,ため池改修,管理放棄などによる埋立てや植生変化,乾燥化は本種の生息に大きな影響を与えると考えられる。 |
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危機要因 | 湖沼開発 湿地開発 ため池改修 水質汚濁 農薬使用 管理放棄 遷移進行 植生変化 |
分布情報 |
北九州市小倉北区,大牟田市,久留米市
MAP |
種の概要 | 北九州地方,筑豊地方,福岡地方,筑後地方で記録されている。平地から丘陵地の水生植物が豊富な池沼や湿地に生息する。水面付近の植物組織内に産卵し,幼虫は植物などにつかまって生活している。山田市自然環境調査(1998年調査),八女市自然環境調査(2000年調査),福岡市市域生態系調査(福岡市, 2003)に記録があるが,本種についてのコメントなどはない。佐賀県側の県境付近で1990年代後半に採集された標本が存在する。 |
特記事項 | 1970年以前の記録:北九州市八幡西区,福岡市中央区,田川市,篠栗町,福智町。県内初記録は福岡市平尾山の記録と思われる(黒木, 1936)。ムスジイトトンボ,セスジイトトンボの誤同定と思われる記録が多い。 |
生息環境 |
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