コバネアオイトトンボ
学名:Lestes japonicus Selys, 1883Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 分布がごく狭い範囲に限定されている。生息環境の悪化により絶滅する可能性が高く,危機的状況が継続している。2011年まで生息記録のある小郡市の生息地の現況は不明。現在は行橋市に生息情報があるのみ。植物が豊富で水質の良い池沼を好むことから,ため池改修,管理放棄などによる水質悪化,植生変化などは本種の生息に大きな影響を与えると考えられる。未成熟成虫が利用する周辺草地を含めた保全が必要である。 |
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危機要因 | 湖沼開発 湿地開発 草地開発 ため池改修 水質汚濁 管理放棄 遷移進行 産地局限 |
分布情報 |
北九州市八幡西区,行橋市,小郡市,古賀市,みやま市,上毛町
MAP |
種の概要 | 北九州地方,筑豊地方,福岡地方,筑後地方で記録されている。離島では能古島に古い記録がある。平地から丘陵地の柔らかい組織をもつ水生植物(カンガレイなど)が豊富で,水質および日当たりの良い池沼などに生息する。未成熟成虫は草地や林床で過ごすため,周囲に草原やササ原などのある池沼に生息する。本種は柔らかい植物組織に産卵管を差し込んで産卵を行う。堅い植物組織には産卵できない産卵特性のため生息地が限定されると考えられている。 |
特記事項 | "1970年以前の記録:北九州市八幡東区,福岡市西区(能古島),大牟田市,田川市,香春町,福智町,築上町
県内初記録は皿倉山の記録と思われる(上田, 1956)。" |
生息環境 |
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