冬鳥として農耕地や河川敷に飛来するが少ない。響灘埋立地，曽根新田，瑞梅寺川河口周辺，遠賀川および筑後川の河川敷，有明海沿岸干拓地などでそれぞれ数羽が越冬しており，県内の越冬数は50羽を超えないと考えられる。山地の伐採地や山間地の放棄水田などでみられることもある。休耕地の減少とともに農地環境での生息適地は減少している。河川敷においては草刈りが徹底されている場所が多いため，本種の好む草地環境は少なくなっている。

北九州市門司区，北九州市若松区，北九州市小倉南区，福岡市東区，福岡市西区，飯塚市，柳川市，豊前市，中間市，小郡市，福津市，宮若市，小竹町，苅田町

全長43～53cm。雄は腰の白い斑紋と，翼の先端が黒いほかは，灰白色でよく目立つ。雌は体は褐色で，暗褐色の縦斑がある。雄も雌も腰が白っぽい（樋口ら，1997）。ユーラシア大陸の亜寒帯や北アメリカ大陸で繁殖し，冬は南下して越冬する。日本には冬鳥として渡来するが数は少ない。平地の広い草原，ヨシ原，農耕地や牧草地に生息する。山地の草地や造成地にも出現する（中村・中村，1995a）。カエル，野ネズミ類や小鳥類などを捕食する（樋口ら，1997）。

カテゴリー判定基準：C2，D