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種の解説

ムカゴサイシン

学名:Nervilia nipponica Makino

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改訂版RDB2024概説

ムカゴサイシンの写真

撮影:中村康則

分類群 種子植物
科名 ラン科
RDB2024カテゴリー 絶滅危惧ⅠA類
RDB2011カテゴリー
環境省カテゴリー 絶滅危惧ⅠB類
選定理由
2022年に筑紫野市で新たに発見された(中村・金光,2023)。スギ・ヒノキ植林の林縁部に生育し,ヒノキが優占する場所に30株が現存する。この植林は植栽から60年が経過して伐期に達しており,近い将来伐採される可能性が高いことから,対策を講じることの必要性が指摘されている。その後,2024年に北九州市小倉南区のスギ植林で24株,築上町の常緑広葉樹林で44株を確認しており,ほかの場所にも生育する可能性がある。
危機要因 森林伐採
分布情報
北九州市小倉南区,筑紫野市,築上町

MAP
種の概要
暖温帯の林下に生育する多年草。地下の球茎からシュートを伸ばし,開花した後に葉を生じる。葉はやや厚く,角張った心円形である。花は5~6月頃につき,筒状でほとんど開かず,汚れた紅紫色である。近縁種にムカゴサイシンモドキがあり,ムカゴサイシンは側花弁の乳頭状突起と唇弁内面に棍棒状の毛の束がある点で異なる。国内では,本州(関東地方以西),四国,九州,琉球に分布する。
生息環境
  • 山地森林
補足情報
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