ムカゴサイシン
学名:Nervilia nipponica MakinoMyしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 2022年に筑紫野市で新たに発見された(中村・金光,2023)。スギ・ヒノキ植林の林縁部に生育し,ヒノキが優占する場所に30株が現存する。この植林は植栽から60年が経過して伐期に達しており,近い将来伐採される可能性が高いことから,対策を講じることの必要性が指摘されている。その後,2024年に北九州市小倉南区のスギ植林で24株,築上町の常緑広葉樹林で44株を確認しており,ほかの場所にも生育する可能性がある。 |
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危機要因 | 森林伐採 |
分布情報 |
北九州市小倉南区,筑紫野市,築上町
MAP |
種の概要 | 暖温帯の林下に生育する多年草。地下の球茎からシュートを伸ばし,開花した後に葉を生じる。葉はやや厚く,角張った心円形である。花は5~6月頃につき,筒状でほとんど開かず,汚れた紅紫色である。近縁種にムカゴサイシンモドキがあり,ムカゴサイシンは側花弁の乳頭状突起と唇弁内面に棍棒状の毛の束がある点で異なる。国内では,本州(関東地方以西),四国,九州,琉球に分布する。 |
生息環境 |
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