サルメンエビネ
学名:Calanthe tricarinata Lindl.Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
選定理由 | 今回の調査では豊前市と添田町の計13地点で51株の現存を確認した。各地点の生育数は少なく,開花個体数は30株未満である。福岡県植物誌(1975)においては香春岳にも記録があるが,絶滅している可能性が高い。状況は未確認であるが,八女市に現存するという情報もある。本種は観賞価値が高く,最近でも登山アプリに掲載された場所の個体が消失する事例が確認されている。一部の個体は花茎や葉に食痕があり,シカ個体数増加の影響を受けている可能性がある。 |
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危機要因 | 森林伐採 園芸採取 シカ増加 |
分布情報 |
豊前市,添田町
MAP |
種の概要 | 冷温帯の落葉樹林下に生育する多年草。葉は無毛。4~5月に7~15花を総状につける。萼片と側花弁は黄緑色で,側花弁は長楕円状卵形である。唇弁は距を欠き,舷部の中央基部に不ぞろいに隆起するしわがあり,紫褐色~紅褐色である。国内では,北海道から九州に分布する。 |
特記事項 | 耶馬日田英彦山国定公園指定植物,矢部川県立自然公園指定植物 |
生息環境 |
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