1902年に北九州（企救郡）で採集された記録が本県最初の記録である。その後，県内の丘陵地や山間部一帯に普通にみられた。しかし，1980年代から公式の記録が急減し，特に福岡市など都市部ではその記録もほとんどなくなり，県下においては部分的に狭小な草地の残る環境下に少数がかろうじて生存しているに過ぎない。日本産蝶類都道府県別レッドリスト（三訂版）（2009）でも「絶滅危惧Ⅱ類」とされている。

福岡市（脊振山），宝満山，高良山，北九州市（福智山，平尾台），八女市，英彦山，求菩提山など