篠栗町若杉山で2000年代初期までに採集された少数の標本に基づいて新種として記載された。幼虫はタイプ産地の森林の大木や岩面に生じる緑色粉状地衣上で発見された。その後，本州や九州で少数の産地が発見されているが，いずれの場所でも個体数は極めて少ない。県内では若杉山以外では発見されず，同地を2013年に調査したが，2地点の生息地の内最も個体数が多かった場所では全く生息が確認されず，残りの1地点で10頭余りの幼虫が確認されたに過ぎない。絶滅の危惧が著しい。

篠栗町

幼虫は古い森林の樹木や岩上に生育する緑色粉状地衣を摂食し，これを纏った筒状のミノの中で生活する。成虫は年1化で，7月に羽化する。