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種の解説

ミヤコザサ群落

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RDB2001概説

画像:傾斜地にミヤコザサをはじめとする植物が密生している。ミヤコザサ群落。
分類群 植物群落
RDB2001カテゴリー カテゴリーⅣ
群落の特徴

脊振山地および古処山地の夏緑樹林帯にはミヤコザサが生育している。また同じ分類群に属するクマイザサが英彦山地と,福智山地の一部に分布している。両者は桿の途中から分枝するか否かと,節が膨らむか否かで区別できる。また冬季に積雪の深い箇所ではクマイザサが生育し,稜線など吹きさらしの箇所や積雪の少ない地域ではミヤコザサとなっている。

群落構成

脊振山(標高1055)から椎原峠へかけての稜線から斜面上部や,雷山(983)から井原山(955)へかけての稜線一帯のミヤコザサは純群落として草原状を呈するほか,コバノミツバツツジ,リョウブ,ネジキなど陽地性の亜高木ないしは低木林内の林床に密生している。いずれも夏緑樹林帯にあって風衝地か,貧栄養で土壌の浅い地帯で見られる草原である。馬見山(978)では山頂から北へ派生する尾根があり,その付け根の平担部にミヤコザサは分布している。脊振山と同様にコツクバネウツギ,イヌツゲ,コガクウツギなどを混じえたササ群落となっている。

クマイザサは,英彦山から犬ヶ岳にかけての稜線部のブナ群落の下層植生として分布するほか,福智山の山頂付近で草原を形成している。

保存状況

尾根道に沿って分布しているが,密生しているため登山者の踏み入れも少ない。また地形的にも崩落なども少なく,保存状態はよい。

群落評価 C(福岡県)
補足情報

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