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種の解説

ゲンカイツツジ群落

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RDB2001概説

分類群 植物群落
RDB2001カテゴリー カテゴリーⅣ
群落の特徴

ゲンカイツツジは規模の大きな岩場に生育する高さ1あまりの小低木である。高木や亜高木のまばらな,または欠く日当たりのよい岩上に生える岩角地植物の一種である。大陸系の植物で,3月下旬から4月上旬,葉の展開に先駆けてピンク色の花を開く。

英彦山地(英彦山を中心として南方の宝珠山村岩屋にかけて,北方は犬ヶ岳・経読岳・雁股山などの岩角地)と福智山地の一部(上野峡)に分布する。英彦山地は凝灰角礫岩の岩場,福智山地は花崗岩の岩場である。

群落構成

英彦山では,玉屋神社一帯,鬼杉付近,望雲台,深倉峡,鷹ノ巣山の二ノ岳・三ノ岳などに多い。岩上には所によって異なるが,アカマツ,ツガ,ヒノキ,ミズナラなどの亜高木が生えている所もあれば,低木以下の植物がまばらに生えている所もある。玉屋神社付近の岩場ではゲンカイツツジとともに高さ2以下のアカマツ,イソノキ,ナンキンナナカマド,ネジキ,タカノツメ,ナツハゼ,キハギ,ヤマツツジなどの小低木とイワギボウシ,イワヒバ,シノブ,ツタ,ツメレンゲ,セッコクなどの草本が生えている。上野峡では標高250の白糸の滝から標高470まで東方に徐々に高度を上げながら約500の間に点在する。高さ6あまりのアカマツの林で,樹下にはコバノミツバツツジ,コナラ,リョウブ,シャシャンボ,ウラジロなどが生えている。宝珠山の岩屋は岩屋神社境内の岩山にある。

保存状況

英彦山地では分布範囲が広く,個体数も非常に多い。岩屋では県の天然記念物に指定され保護されている。

群落評価 B(福岡県)
補足情報

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