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種の解説

ハマシイノミガイ

学名:Melampus castaneus Muelheld, 1816

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RDB2001概説

分類群 貝類
目名 有肺目
科名 オカミミガイ科 Ellobiidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
これまで二丈町福吉,志摩町(福浦,芥屋,野北),福岡市西区(今宿,生松原 ,能古島也良岬,姪浜小戸),中央区(地行,樋井川),福間町,津屋崎町,響灘で採集の記録があるが,今回の調査では志摩町福浦で生貝が2個体採集されただけである。かつて能古島也良岬で多産したと言われるが,最近は生息が確認されていない。ほかの産地はいずれもごく小規模な生貝の確認か,海岸に打ち上げた死殻での確認であった。博多湾内など都市周辺では潮間帯上部の礫間という生息地の減少,都市化に伴う環境の汚染により絶滅の危機に瀕している。今回生息が確認された志摩町では生息地が極めて小規模で,個体数が少なく,些細な要因で容易に絶滅することが危惧される。
分類・形態
殻は小型(殻高13mm,殻径8mm),紡錘形。殻表は平滑で光沢がある。殻色は薄茶色,しばしば縫合下および体層下部に幅の広い濃褐色帯を持つ。内唇下部に3歯,軸唇に1歯,外唇内側に6,7歯を持つ。  殻形はキヌカツギハマシイノミに似るが,キヌカツギハマシイノミは縫合下に8本内外の螺状細脈を持ち,殻皮を被り,殻表に光沢を欠くことから,平滑な殻を持つハマシイノミガイと区別される。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州~九州,南西諸島
分布(国内)
台湾,中国大陸沿岸
生活史・生態・生息地
河口,入江などの飛沫帯岩礁の樹木下の崖の礫間,高潮帯の海藻など漂着物下や岩礫下に生息。
生息環境
  • 海岸
執筆者 (松隈)
補足情報

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