スネケブカヒロコバネカミキリ
学名:Merionoeda hirsuta (Mitono & Nishimura, 1936)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 昆虫類 |
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目名 | コウチュウ目 |
科名 | カミキリムシ科 カミキリムシ科 Cerambycidae |
RDB2001カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類 |
生息状況・危機の状況・選定理由 | 1934年に福岡市百道で採集された1頭を基に,新属Hakataとして新種記載されたが,その後福岡市周辺からは採集されていない。福岡市には当時,対馬から木炭用の薪が大量に持ち込まれており,ネムノキ材中に食入した幼虫が,移入されたものと思われる。県内では1970年まで英彦山地からのみ採集されたが,その後は採れていない。1960年代は自然林を伐採して造林が進み,本種が産卵するネムノキの枯木が多かったと思われるが,スギとヒノキの成林後は本種が姿を消している。 |
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分類・形態 | 体長10~14mm。前胸背板は雄が黒色,雌は赤色。上翅は強い光沢があり,全体黒色から,会合部付近が広く暗赤色まで変異がある。触角は5節以降が鋸歯状。後腿節は膨らみ,暗色の長毛が,また後脛節には金色の長毛が密に生える。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 本州(山梨以西)~九州,隠岐(島後),対馬。対馬では多産し,近年もリョウブ花上で多数が採集されている。 |
分布(国内) | 台湾 |
生活史・生態・生息地 | 成虫は7~8月に出現,ノリウツギ,リョウブ,カラスザンショウ,アワモリショウマなどの花に集まり,ネムノキの立ち枯れや倒木,薪に産卵する。 |
生息環境 |
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執筆者 | (藤本) |