オオクワガタ
学名:Dorcus hopei (E.Saunders, 1854)Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
生息状況・危機の状況・選定理由 | 日本産クワガタムシ科の最大種であり,県内では福岡市平尾,久留米市,英彦山,広川町,足立山,篠栗町,若杉山,筑紫野市天拝山,吉井町,小郡市,高良山,柳川市,城島町,三瀦町,大木町,宗像市などから記録されている。筑後平野以外は古い記録が多い。主な生息地である筑後平野一帯では,近年クヌギなどの老木が伐採によって見られなくなり,更にマニアによる幼虫などの採集も影響して本種は激減している。 |
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分類・形態 | 雄の大顎の形態は体長により変化する。頭盾は著しく横長。前胸背板は幅広く,側縁の中央より斜め前方に丸くえぐれるが,小型のものではこれを欠く。上翅は微細点刻があるが,小型のものでは強い点刻列となる。雌は強い光沢と上翅点刻列を具える。 |
分布情報 | MAP |
分布(県外) | 北海道~九州,対馬。福岡近辺では佐賀平野一帯に広く分布。 |
分布(国内) | 朝鮮半島,中国 |
生活史・生態・生息地 | 平地性の種で昼はクヌギなどの樹洞に潜み,夜行性で樹液に集まる。幼虫は倒木などの中を食べ進み,その食害樹種はクヌギ,エノキ,アラカシ,ナンキンハゼ,ヤナギなど広範囲である。成虫で越冬し,数年生きた記録もある。筑後平野ではハゼ古木の害虫としての記録もあり,また同好者による飼育も盛んに行われている。 |
生息環境 |
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執筆者 | (城戸) |