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種の解説

オオクワガタ

学名:Dorcus hopei (E.Saunders, 1854)

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RDB2001概説

画像:頭盾は著しく横長で、前胸背板は幅広いクワガタ。オオクワガタ。

城戸克弥

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 クワガタムシ科 クワガタムシ科 Lucanidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
環境省カテゴリー 準絶滅危惧
生息状況・危機の状況・選定理由

日本産クワガタムシ科の最大種であり,県内では福岡市平尾,久留米市,英彦山,広川町,足立山,篠栗町,若杉山,筑紫野市天拝山,吉井町,小郡市,高良山,柳川市,城島町,三瀦町,大木町,宗像市などから記録されている。筑後平野以外は古い記録が多い。主な生息地である筑後平野一帯では,近年クヌギなどの老木が伐採によって見られなくなり,更にマニアによる幼虫などの採集も影響して本種は激減している。

分類・形態

雄の大顎の形態は体長により変化する。頭盾は著しく横長。前胸背板は幅広く,側縁の中央より斜め前方に丸くえぐれるが,小型のものではこれを欠く。上翅は微細点刻があるが,小型のものでは強い点刻列となる。雌は強い光沢と上翅点刻列を具える。

分布情報 MAP
分布(県外)

北海道~九州,対馬。福岡近辺では佐賀平野一帯に広く分布。

分布(国内)

朝鮮半島,中国

生活史・生態・生息地

平地性の種で昼はクヌギなどの樹洞に潜み,夜行性で樹液に集まる。幼虫は倒木などの中を食べ進み,その食害樹種はクヌギ,エノキ,アラカシ,ナンキンハゼ,ヤナギなど広範囲である。成虫で越冬し,数年生きた記録もある。筑後平野ではハゼ古木の害虫としての記録もあり,また同好者による飼育も盛んに行われている。

生息環境
  • 山地森林
  • 低地森林
執筆者 (城戸)
補足情報

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