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種の解説

クロボシヒラタシデムシ

学名:Oiceoptoma nigropunctatum (Lewis, 1888)

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 シデムシ科 Silphidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
県内では,1934~1935年と1951年に英彦山,1938年に犬ヶ岳から採集され,1999年に矢部村釈迦岳の尾根でも採集されている。本種は,山地帯,それも深い原生林のある場所で点々と採集されており,九州では極めてまれで,九重山系や霧島山から記録されているだけである。福岡県においては,夏緑樹林帯などの原生林がほとんどなくなり,その生息が危ぶまれる。
分類・形態
成虫は黒色で光沢がなく平たい。頭の両眼間には4つのくぼみと横隆起があり,前胸背板は赤褐色で,背板中央部に4つの光沢のある黒点が四角に位置する。上翅には各3隆条がある。赤褐色の前胸背板とその中央の4黒点は安定していて,近似種からの区別は容易である。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州および九州の山地帯に局地的に産する。九州では,大分や宮崎からの記録がある。いずれも九州の中央山地である。
生活史・生態・生息地
成虫は,動物の死体,腐肉,糞に集まり,蠅の幼虫(ウジ)などを捕らえて食べる。幼虫も腐った動物質に集まることが知られており,またキイロスッポンタケの幼菌などから多数採集されたことがある。
生息環境
  • 山地森林
執筆者 (城戸)
補足情報
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