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種の解説

クロゲンゴロウ

学名:Cybister brevis Aube, 1931

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 ゲンゴロウ科 Dytiscidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
1938年に田川郡添田町英彦山で1雄が採集されている。その後,50年以上記録がなかったが,1994年に福岡市中央区舞鶴公園の1号濠で1頭が採集された。この2頭以外の記録はなく,かつての生息環境は,農薬散布・ほ場整備・池沼や湿地の埋立やコンクリート護岸などによって破壊されている。
分類・形態
体長約20~25mm。体は卵形で,背面は,緑色あるいは褐色を帯びた黒色で,腹面は,黒色~暗赤褐色。上翅には3条の点刻列があり,翅端前方には小さな黄褐色の斑紋をもつが,個体によっては,はっきりしない。前胸背板から上翅の側縁部は,淡黄色に縁取られない。
分布情報 MAP
分布(県外)
本州(秋田~山口),四国(徳島,高知),九州(長崎を除く各県),対馬,上甑島,下甑島,種子島など
分布(国内)
中国,朝鮮半島
生活史・生態・生息地
主に平野部から山間部の水草の多い池沼,水田,休耕田や湿地などに生息し,成虫は弱った魚や動作の鈍い水生昆虫などを捕らえ,強力な顎でかじり取って食べる。成虫で水中越冬し,翌春に交尾した雌は,数日の内にオモダカやコウホネなどの水草の茎に穴を開け,産卵管を差し込み1個ずつ産卵する。孵化した幼虫は,老熟すると水中を出て土中に潜り蛹室を作ってその中で蛹化する。孵化後約2カ月で成虫になる。通常2~3年は生きるようである。
生息環境
  • 水田・水路
  • 湿原・池
執筆者 (松井)
補足情報

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