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種の解説

ゴウヤメクラチビゴミムシ

学名:Stygiotrechus miyoshiorum S.Ueno, 1969

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 オサムシ科 Carabidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由
1957年に田川市岩屋(ごうや)第Ⅰ洞で採集された合計6頭の標本を基に,新種記載された。岩屋第Ⅰ洞ではその後,1974年と1978年にそれぞれ1頭が採集されている。しかしそれ以後は採集されておらず,また岩屋に点在するほかの鍾乳洞からも発見されていない。岩屋第Ⅰ洞では,かつては個体数も多かったようであるが,洞内が整備され,照明設備ができてからは減少している。洞内の整備による乾燥化が本種の生息環境に大きな影響を与えた可能性がある。調査できないような洞内の狭いすき間で個体群を維持させているものと思われるが,過去と比べ生息域は大きく縮小したものと思われる。本属の種は,洞窟性生物の中でも特に移動能力が小さく,また乾燥に弱い。生息環境の分断・縮小による絶滅も危惧される。また,洞の近くでは石灰岩の採掘も行われており,これも将来,本種の生息に影響を与える可能性がある。
分類・形態
体長2.5~2.7mm。平尾台のツツガタメクラチビゴミムシに酷似するが,本種の方がやや小さく,上翅はやや短い。更に,本種の上翅条溝は第1~4条まではっきりと認められる点で区別できる。雄交尾器の形態にも軽微な差異が見られる。
分布情報 MAP
生活史・生態・生息地
洞内の湿り気の多い場所で,石下から得られている。
生息環境
  • その他
執筆者 (藤本)
補足情報

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