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種の解説

シロヘリハンミョウ

学名:Cicindela yuasai yuasai Nakane, 1955

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RDB2001概説

分類群 昆虫類
目名 コウチュウ目
科名 ハンミョウ科 Cicindelidae
RDB2001カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
生息状況・危機の状況・選定理由

県内では,北九州市下曽根で1958年に海岸から3kmほど離れた民家の灯火に飛来し,1986年北九州市安屋護と1993年津屋崎町恋の浦海岸で採集された。また,1998年福岡市奈多海岸と2000年志賀島勝馬でも生息が確認された。本種が生息するのは,自然海岸の岩礁地帯であるが,勝馬では海岸に近い小道で発見されている。特殊で狭い環境に生息する事から,護岸工事など,一見わずかな環境の変化でも個体群が絶滅する可能性がある。

分類・形態

体長9~12mm。体背面は緑~黒色。上翅の側縁部と翅端は細く白く縁取られる。雌の上翅には,中央付近に1対の光沢のある紋が見られる。上唇には3歯を持つが,中央のものが両側より長い。

分布情報 MAP
分布(県外)

本州~九州,伊豆諸島,対馬,平戸島,屋久島など。福岡近辺では,佐賀県鎮西町や長崎県平戸島で近年も採集されている。

分布(国内)

朝鮮半島

別亜種が奄美以南の南西諸島,台湾に生息する。

生活史・生態・生息地

春から秋に出現。海岸の岩礁地帯,およびその周囲の砂浜に生息する。波しぶきのかかる岩の上や湿った砂浜を飛翔するが,小石の多い岩礁では発見できないという。

生息環境
  • 河川
  • 海岸
執筆者 (藤本)
補足情報

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